「アロマ?エッセンシャルオイル?何それ興味ないわ‼️」と妻に言い放った42歳サウナ好きおじさんがアロマサウナミストを体験し、若干アロマに興味が湧いて、妻が主催しているアロマブレンディング体験に赤の他人として参加した件。

「アロマ?エッセンシャルオイル?何それ興味ないわ‼️」と妻に言い放った42歳サウナ好きおじさんがアロマサウナミストを体験し、若干アロマに興味が湧いて、妻が主催しているアロマブレンディング体験に赤の他人として参加した件。

前回のアロマサウナミストの整い具合で、私はアロマに興味を持ってしまった。そこで以前から妻が下田市の「しーもん」で参加者を募って開催しているアロマスプレーブレンディング体験に赤の他人として参加させてもらった。今日の参加者は8人だ。家族連れもいる。ちなみに、なぜ赤の他人かというと恥ずかしいからだ。主催者側の人間でアロマの知識が皆無。それだけの理由だがそれが恥ずかしい。知らないことを知ってる風の顔ができない。役に立たないの嫌だ。私はそうゆう人間だ。


ブレンディング体験のコンセプトは「自分だけの香りを作って下田の街を散策しよう」「アロマの知識を持って日常を豊かにしよう」とのことだ。悪くない。観光客にキチンと擦り寄っている。媚びている。観光客相手になんとか食っていこうという気概が感じられる。
確かに下田の観光は天気が良ければ最高だ。夏なら海水浴に尽きる。しかし、天候が悪いとガクッとやる事がなくなる。夏以外もそうだ。また、天気の良い夏でも遊び疲れると癒しが欲しくなる。下田の癒しといえば温泉だ。他には、水平線を眺めることぐらいしか思いつかない。。。

そこでアロマか。アロマはイメージが良い。女性受けもいい。女性の集まるところに男性は集まる。家族連れも実際に楽しめている。やはり下田の癒しは、温泉、アロマ、サウナだ。(サウナ施設は正直少ないです。)

まずは、温泉でタオルにシュッ、サウナでシュッ、移動中の車内でシュッ、虫除けでシュッ、ホテルでシュッだ。それだけ旅行中にシュッシュッすれば、確かに日常に戻っても伊豆の思い出を香りで思い出すだろう。嫌でも。
「香りで思い出す伊豆の記憶、思い出の香りで癒される日常」ホームページのトップに書いてあるがよく言ったもんだ。


話はそれたが、ブレンディング体験の本題だ。以前やっているのを遠巻きに見た事がある。流れはこんな感じだ。
妻が幾つかのアロマオイルをお客さまに渡して得意気にアロマの話をする。→30種類くらいあるアロマオイルの中から好きなものを選び混ぜる。→ラベルに好きなことを書いて貼ってお客様がクンクンしてお持ち帰り。以上だ。


今、妻が目の前で得意気にしゃべっている。内容は小難しいがまぁまぁ面白い。まぁまぁだから割愛して最後のまとめに要約しておく。


妻が得意気にしゃべっている際、アロマオイルの香りを嗅ぎながら聞いてくれとの事。回ってきたのは5種類だ。アイランドハーブ伊豆アロマオリジナルの香り(いい匂いだと思う)、高級なアロマオイルの香り数本(1本1万だと?たったこれだけで?ありえないだろ。これらは高すぎてブレンディング体験では使えないとのこと。)、臭い香り(ブレンディング失敗作だそうだ。「皆さんこうなってしまってもご愛嬌。選んだ効能はしっかりあるのでクレームなしで思い出として持ち帰ってね。あなただけの香りよ。」とのこと。)


私は「アロマって深いんだな。アロマって高いんだな。できればいい香りが作りたいな。」と思った。


次にカラフルな表が出てきた。欲しい効能一覧だそうだ。自分に当てはまる効能のあるアロマオイルをセレクトするための手順だそうだ。
「エネルギー補充系」疲労回復、リフレッシュなど「健康促進系」ダイエット、免疫力向上など「メンタル支援系」心配不安など「衛生管理系」抗菌、防虫など。まぁたくさんの項目がある。


ん?なんだこれは?「持株の握力アップ」「株の含み損が気になる」メンタル支援系だと?
なぜ私が株トレードで利益が出るとすぐに利確してしまうこと、のちにもっと上がってこの株持ってたんだよなーと後悔して、もう一回買ったらそこが天井だったこと。買ったら下がった、売ったら上がったと常に狼狽売りをしている万年負け犬トレーダーだということがバレているのだ?なぜだ?普段からトレード友達とそんな話をしているのを聞かれてるのか?私の声は大きいから嫌でも聞こえてきて覚えてしまったのか?
とにかくこれは私をディスっているに違いない。と思って顔を上げると、妻は不気味な笑顔を浮かべていた。


私は欲しい効能を決めた「メンタル支援系」だ。メンタル支援の一点ばりだ。メンタル支援効果の高いアロマオイルが10種類くらい出てきた。全部の香りを嗅いだ。どれもいい香りだ。どれが握力の上がる香りだ?どれが株で勝てる香りだ?


そして、これだと思うもの3種類の番号を手元のレシピに記入した。(この時点では香りに番号が振ってあるだけでなんの香りかは分からない。先入観なく嗅覚で選んでもらう工夫だそうだ。)

 

次は、単純に好きな香りを決める。私の場合は先ほどの3種類にプラスしてあと2種類。合計5種類までブレンディングできる。
香りの種類は約30種、大きく分けると「フローラル系」「ウッディ系」「シトラス系」「スパイス系」「ハーブ系」の5系統だ。お客様は皆、楽しみながら香りを選んでいる。「私はこれが好き」「これってサンダルウッドじゃない?」などと香りを満喫しているようだ。


レシピに好きな香りの番号を記入し、ブレンドする割合を決める。決め方は5種類が合計20滴なるように算数をする。どの香りを何滴入れるか、5種類の香りの組み合わせを想像して決めるのだ。あくまでセンスの世界だ。


レシピが決まった人からブレンド作業に入る。やり方は簡単だ。ビーカーに植物性エタノールを入れ、アロマオイルを決めた分量垂らすだけだ。そしてよく混ぜる。途中経過で香りがどんどん変わっていくのが隣で見てても面白い。5種類混ぜれば、5段階で変わっていく。どんな香りが出来上がるのか皆楽しそうに話している。


出来上がった人は選んだ香りの答え合わせを始めている。番号の書いてあるアロマオイルの瓶にはQRコードがあり、スマホで読み込めばそのアロマオイルの詳細ページに飛ぶのだ。皆、なぜか笑いながらスマホを見ている。なんにせよ。お客様は楽しんでいる。「お土産用に何本か作りたい。」「これってネットからも買えるのですね」そんな声が聞こえる。妻はなかなかのやり手だった。


私に限っては「効能決め」段階で香りを嗅ぎすぎてなぜかお腹がいっぱいだ。香りにはきっと満腹中枢を刺激する成分があるのだ。これがさっき言っていたアロマのダイエット効果か?
面倒になって私は妻に言った「おねいさん、失敗したくないからこの3種類に合うアロマオイルを選んでもらえますか?ちょっと仕事の電話がかかってきてしまって。ブレンドしておいてくれると助かります。」妻は言った「承知しました。サービスですよ。」


しばらくして、私のアロマスプレーが出来上がった。
コーラ、オレンジジュース、ウーロン茶におろしニンニクを少々、パクチーを添えたような香りだった。


今日から私は「名トレーダー」の仲間入りだ。


まとめ

  • 香りと記憶の関係は特殊で、香りきっかけで昔の思い出が蘇ることが多々ある。(プルースト効果)
  • シーンに合わせた香りを使うことで、語らずと雰囲気を伝える事ができる。(サイレントランゲージ)
  • アロマの香りや効能は植物の数だけ多岐に渡る。(何千種類)
  • 歴史的にアロマは薬のように使われてきた。
  • 海外では、精油は法規制され医薬品などと同様に扱われている。
  • 日本では法規制がないため、アロマオイルのほとんどが雑貨扱い。
  • 雑貨ではなく、効能を謳うには、費用をかけて医薬品や化粧品の免許を取らなければならない。
  • 日本では中身がよくわからない安価なアロマオイルが出回っているのも事実。
  • アロマテラピーが目的なら「成分分析表」のあるちゃんとしたアロマオイルを選ぶべき。
  • アイランドハーブ伊豆アロマのアロマオイルは「成分分析表」のある100%天然精油。だけど法律的には雑貨扱い。
  • 難しい話もあったが、結論、好きな香りを純粋に楽しむ事が一番。
  • たくさんの香りを嗅げる機会は少ないので、単純に面白い。
  • 出来上がった私のアロマスプレーは臭かった。
  • 夫から妻へのメッセージ「頑張れ、アイランドハーブ伊豆アロマ」

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